2022年

1月

22日

clinical case 13

一ヶ月前くらいにセットしたe.max単冠のケース。

忘年会にお呼ばれしていたので、一発で決めたいなぁと邪な心持ちもありつつ製作しました。忘年会当日に写真撮ったら送るよと言って頂け、きちんと本日届きました。結構忘れている先生方も多いので有り難いです。(画像はセット後)

 

 

指示書には右1、左2ともに失活歯のため漂白、右1形態修正。

上下2~2をM.T.M.したとありました。

30代女性ですから余計に見た目は気になるでしょうね。とても丁寧に治療されているので、足を引っ張るのだけは避けたい状況。

M.T.M.や矯正されたケースでは歯面の細かな溝が消失していることが多いです。そういった事まで教えていただけると表面性状を付与する際に参考になります。

シェードガイドの入った写真2枚、指示はA2~2.5でしたがA1のインゴットでプレスして製作、若い女性なので綺麗目に仕上げました。もう少しステインや形態にゴツゴツ感があったほうが隣接歯と似るのかもしれませんが、せっかく手間とお金をかけて直すので、チョッと綺麗目な方が喜ばれる感覚が後押ししました。

 

事前のメールでは全身美人で性格も良いと聞いていました。性格はまぁ・・・美人だったら製作前に顔写真見たかったなぁ〜

そんな事で仕上がりに違いは出ませんが、神の力が働くかもしれません。

患者さんにも喜んでいただけた様で、先生の丁寧な仕事と事前の細かい情報に感謝です。

2022年

1月

11日

年賀状

少数ではありますがお世話になった方々やご縁のある方々に年賀状を送っています。

今年目についたのは「年賀の挨拶を本年限りにと・・・」いう内容が数通。年賀状離れもあるのでしょうけど、仕事を引退して数年という方々が多くなってきたということかと推察しています。

 

あと「ココ一番のケースで・・・」とか「キモなケースで・・・」とか言うコメントです。

頼りにしていただくのはとてもありがたいのですが、ココイチだけのケースだと当方倒産してしまいます。

是非日常よくあるケースもご依頼いただけたら幸いです。(笑)

 

 

中二の娘が書いた年賀状が置いてあったのでこっそり撮影しました。

 

金魚草は「鬼灯の冷徹」から、トラはサンリオの「キティちゃん」だそうです。

口を聞いてくれなくなると困るのでノーコメントですが、年明け早々頭と腹を抱えています。

2022年

1月

10日

2022仕事始め

新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

新年のご挨拶にしてはちょっと遅きに失する感じですが、おかげさまで4日まで仕事し、今週はゆるいスタートを切りました。

年末大掃除ができませんでしたので、恒例の石膏トラップ掃除をしました。

 

例年だと歯科用のトラップ凝固剤を仕入れて掃除するのですが、今年はamazonにて入手した凝固剤を使ってみました。

今まで使っていた歯科用のものは100gで620円くらいでしたが、今回のは1kgで1480円でした。変更した大きな理由はちょっと量が足らなく固まるのが微妙だったからです。

 

新年早々トラップの写真を載せるのも如何かと思うので、トリーマー用の小さな沈殿槽で試した写真を載せておきます。

結論。めっちゃ固まります。

グラム単価も安くなったので、トラップ全部で200gほど使いましたがイイ感じです。

amazonではよく在庫切れしているようですが、似たような商品がいくつもあります。多くの歯科医院やラボでは石膏トラップが複数あることと思います。オススメしますので是非お試しあれ!

2021年

11月

09日

名刺

開業時に作った名刺が底を突きかけてきました。

そんなに知り合いが増えたわけでもないのに不思議なものです。

自粛風潮で余計に人と会わないし放置していましたが、さすがに数えるほどしか無いと不安になります。

 

 

結局再注文しましたが、全く進歩なく変わっていないのも・・・と思って二ヶ所変更しました。

画像の上が今までのもの、下が新しいもの。どこが変わったかわかりますか?

 

紙は同じですが意図していないのに葉っぱの色が微妙に変わってしまいました。

同じデータでこれだけ色が変わるのだから、補綴歯の色が合うのなんて奇跡じゃないですかね。(笑)

 

2021年

11月

03日

clinical case 12

何年か前に補綴した義歯が増歯のため戻ってきました。

鮭じゃないので戻ってこなくていいのに・・・

実はこの義歯製作時にクリアランスが厳しくフルメタルにしました。

しかも強度を稼ぐためポンティック部にはCo-Crのバーも鋳接しておきました。

にも関わらず6番部を噛みちぎってしまい、ガッチリ修理した経歴があります。

そこで今回2番の増歯。ロウ着部位が多いしレジン部分が燃えてしまうので火をかけたくありません。

そこで登場、レーザー溶接機!(ドラえもん調)

 

無事にレジン部分もやり直さずに済み、2番を増歯することができました。

修理費用も抑えられ、義歯の精度も保たれたままです。

可撤式のブリッジだからこそ出来た事だと思います。

が、もう戻ってきません様に。(祈)

2021年

11月

02日

clinical case 11

2021年8月にジルコニアフレームの3本ブリッジを製作しました。

仮着して様子を見ていたそうですが、10月に破折して戻ってきました。 

 

下の黒バック写真ではわかりづらいかもしれませんが、7番咬合面部からフレームごと舌側咬頭が飛びました。

クリアランスに余裕がなかった事もあり近心2点くらいしか噛ませていないのに・・・

やはりジルコニアでも接着させないと厳しいのでしょうね。

残念ながら次の一手にオールセラミックを使う勇気はありませんでしたのでメタルボンドとなりました。

メタルボンドだって陶材が飛ばないわけじゃありませんが、女性患者さんに他の手は思いつきませんでした。

同じケースでメタル有り無しで作ってみると、やはり無しの方が色が出しやすいです。

再製作料頂けないよなぁと内心泣いていましたが、そこはベテランの先生。

指示書に「技工料はしっかり請求して下さい。」との一文。

神降臨!!!

あぁどうか技工士に暖かい世の中であります様に。

2021年

11月

01日

clinical case 10

自分のブログはままならないくせに、仕事を出してくれる先生方のブログは思いついた時に読んでいます。

 

しばらく前に見覚えのある補綴物の記事を見つけました。

あぁ勉強会でのプレゼンに使っていただいたんだなぁ〜

細かいことを言えば色々あるんだろうけどありがたいなぁ〜とほのぼのしていました。

 

 楡井歯科医院のブログはこちら

そのブログ記事の次のケースは2003年に補綴したケースでした。

綺麗に補綴されていましたが、あれ!?このケース今うちに来ているやつじゃ・・・

諸問題があって補綴をやり直すことになった様です。

撤去されたものも送られてきて見ると、内面がゴールドなのでおそらくサンライズセラミックではないかと思いました。薄い金のコーピングに陶材を築成したものです。金属で裏装されていると言っても純金は明るく綺麗ですね。(画像は下)

 

これをe.max pressのA2インゴットで製作しました。

撤去冠の形・色を参考にしましたがあえなく撃沈。

試適時の写真をみて納得。残念ながら仕事が少なく忙しくなかったのでもう一つフレームを製作。

 

(画像左からサンライズ、A2フレーム、A1フレーム)

明度が足りない様に感じたので、今度はA1のインゴットでプレスしました。

陶材の築成中に明度の高いパワーデンチン欲しいなぁと思いましたが、予算の都合で揃えられていませんでした。彩度はステインを使うことでなんとかなりますが、明度は中々変えられません。陶材のフルセットは必要ないと考えていましたが、初めて追加で陶材欲しいなぁと思ったケースでした。

A1で製作した後に試適したA2のフレームも削って再築成しました。比較するものがなくなってしまうと難しいので同時には築成できないのです。

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2021年

8月

18日

デントポリッシャー

もう20年以上使っているでしょうか。レーズで使用するスポンジ状の弾性砥石です。

乾燥していると石の様に硬いですが、水に浸けておくとスポンジの様に柔らかくなります。

私も誰だったか・・・に教えていただいて知ったのですが、意外と知られていない様なので紹介してみます。

基本的には床用レジンやスプリント、矯正装置など大きなレジンの研磨に使います。

磨き砂と併用すればカーバイドバーで形態修正後すぐにいけます。磨き砂を使わなくても磨けますが、サンドペーパーで軽く凹凸は取っておいたほうが良いです。レーズで回転始めに水が飛ぶので気をつけつつ、低速回転で気持ち押し付け気味にするとよく磨けます。レジン表面の状態は艶が出る一歩手前な感じで、広範囲で滑らかな面が出ます。

リベースや義歯修理など、診療室でもレーズを用いている先生は結構いらっしゃいますが、磨き砂を使わなくてもそれなりに研磨出来て時間短縮出来るので便利だと思います。砂まみれにならないので清掃が楽だったり、研磨の状態も確認しやすいです。

粘膜面や床縁のエッジも程よく丸まるので、診療室ではこれで終了して問題ないでしょう。

 

難点は細かい部分に入らない事、まーまー良いお値段する事でしょうか。

ちなみに先日出入の材料屋さんから購入した時は5個入り5600円(税抜き)でした。

某Feedでは5490円(税抜き)、某Ciメディカルでは4527円(税抜き)でしたので、仕入れ先で結構違うかもしれません。

昔の記録を調べたら2014年は3000円台だったのに2017年には4000円台、2019年には5000円台になっていました。

なんだかな〜。

文字にしてたら紹介したく無くなるくらいにはイラっとしてきました。

 

PVA 新デントポリッシャー  サンデンタル株式会社(メーカーサイト)

2021年

8月

17日

色調採得アプリ

昔々、仕事で使うカメラは一眼レフが必須でした。

フィルムからデジタルへと変化はしましたが、今も基本的には変わっていないと思います。

そのうちにストロボに一手間加えたコンパクトデジカメが簡易記録用としていくつか出てきました。小さくて軽いし衛生士さんがちょっと使うには便利なのでしょう。そのうちスマホで撮ってシェード写真とかに使われるかも・・・なんて笑い話の様に技工士同士話していました。

 

 

出ていました!

スマホ用シェードテイクのアプリ。その名も「色調採得アシスト」

以前同級生のLineグループで知ったのですが、インストールしたままになっていました。

どこかの技工所さんが作った様ですが詳細はわかりません。使い方は非常に簡単でマニュアルも必要ないレベル。ガイドに合わせて撮影後、あらかじめ登録してある技工所へ即時送れるというもの。その際に患者名とシェードの指定、メモも入力できますが、タップして入力できるので手間はかかりません。

 

実際に使ってみました。

一人で開口器を抑え、シェードガイドを合わせて撮影したので本来の結果とは違うかもしれません。シェードガイドは松風のガミーにはめていますが、あった方が便利です。

あくまで主観的感想ですが無いよりは良いと感じました。私のスマホはiPhone7なので最新機種とは結果が違うでしょうけど、イメージはなんとなく伝わります。

(画像はリサイズのみ行っています。)

一眼レフ以外のカメラの問題点として被写界深度が浅いということが挙げられます。簡単に言えばピントの合っている範囲が少ないということですが、これはどうにもなりません。色調については細かく言えば色々あるのでしょうけど、なんのカメラで撮影してもお互いに見る環境(モニター)が違うので調整は必須です。

 

ケースによってかける手間が違うのは如何ともし難いですが、保険点数に加算できる様ですし指示書に指定シェードを書くだけよりは良好な結果が得られやすい様に思いました。

 

色調採得アシストのホームページ (無料で使えます)

2021年

8月

14日

野口哲哉 展

緊急事態宣言が出る前に友人と群馬県立館林美術館へ行ってきました。

何度か訪れているお気に入りの美術館で、フランソワ・ポンポンの作品所蔵数が多いのが売りですが、今回は面白そうな企画展を観るのが目的です。

ネットで見つけた面白画像をスクラップしているのですが、その中に野口哲哉氏の作品を揶揄したものがあったのが知るきっかけでした。

宅急便をテーマに集めていた中の1枚ですが、気に入ったものを印刷して、技工物を発送する箱に時折貼ってほくそ笑んでいます。

展覧会の作品は主に鎧を纏ったフィギィアなどの立体作品が多かったのですが、絵画や製作資料なども展示されていました。

とにかく作品数が多く自分で予想していた3倍くらいはあり、まさに圧巻の展示。

また、最後の展示室は写真撮影が許可されていたのも通常無いことなので驚きました。

まだ自分がティーンエイジャーだった頃に五月人形の製造アルバイトをしたことがあり、兜や甲冑はなんとなしに見慣れたものだったのですが、それよりも小さい縮尺で緻密な作品は魅入ってしまいます。ミニカーもそうですが、精緻なミニチュアはそれだけで心踊ります。

作品のスネ毛なんかも雑然とした作業場で黙々と1本ずつ植えたのかな・・・とか、フィギュアの王道は美少女なんだろうけど、よくもオッさんばかり作って・・・などと想像しつつ楽しめた展覧会でした。

また、架空?の家紋や〇〇家の兜、鎧一式なども作られており、確かルイ・ヴィトンのモノグラム柄は日本の家紋からヒントを得てデザインされたものだと記憶していたので、ヴィトン柄の甲冑とかありそうなどと話していたら似た様なものが・・・

シャネルとのコラボ甲冑一式。シャネルのアイコンが入った黒い甲冑でしたが、残念ながら撮影はできず。ブランド好きの武将だったら着ていそうな妄想が面白い。ビルケンシュトックの靴を履いた武将は撮影できました。

 

色々と妄想しながら製作するのは楽しいんでしょうね。ぜひ技工士諸氏にも見に行ってもらいたいとは思いますが、コロナ次第でしょうか。早期接種対象の医療従事者ではない技工士の私も、9月にワクチンの予約がようやくできました。早く収束してほしいものです。

 

あとで知った事ですが、現在は京都で秋からは名古屋でフランソワ・ポンポン展を開催しているそうです。

どおりで館林美術館に常設展示されているポンポンの作品が少なかったわけだ・・・旅に出ていたんですね。こちらもオススメです。

HAGI dental lab

〒365-0036

埼玉県鴻巣市天神4-3-10

Tel.048-543-0333

定休日 土.日.祝日

休日でも宅急便の受取りはできると思います。

 

技工指示書
お手持ちの技工指示書が無い先生は印刷してお使い下さい。
「お問い合わせ」からご連絡頂ければ、後日正式なものをお届けいたします。
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