2015年
2月
22日
日
技工士なら誰しも不得意な技工物があると思います。でもそれ以外にも失敗するリスクの高い技工物は敬遠したいものです。
写真は先日納品したクラウンとアンレー支台の後ロー着したメタルボンドブリッジです。後ロー着しないと6番アンレーが焼付金属になってしまいます。色調や硬度、価格など考えると白金加金で製作したいのは理解できます。
今まで私が製作してきた中でも、幾つか敬遠したいものがありました。
後ロー着のメタルボンド、鋳接のアバットメント、金属床とのロー着、支台の細い・又は薄くなるe.maxなど・・・です。
こんな事書くのもどうかと思いますが、リスクのある技工物だと先生方に知っていただきたいのです。アポイントに間に合わなかったり・・・
鋳造やロー着はある程度確立した技術がありますが、まだまだ分からない事も多いのです。恐らく失敗した事の無い技工士はいないと思います。後ロー着のメタルボンドや金属床とのロー着は、目に見えない陶材や金属の内部応力などが影響してクラックや変形をもたらします。プレスの難しいe.maxや鋳接インプラントなどは、失敗した時にインゴット代やパーツ代が赤字となります。インプラントはパーツが高価なので、1回失敗すると目も当てられません。
もちろんこれらの技工物の必要性は理解しております。ただ、納期や料金に余裕を持っていただけたらありがたい技工士は多いと思います。間に合わなかったら許して下さい。
2015年
2月
21日
土
久しぶりの更新となってしまいました。
にも関わらず「白い粉」。違法?脱法?
そしてこの意味不明な器械写真・・・
サンドブラスター用のバキュームに家庭用掃除機を使用しておりました。配管やスイッチもバッチリ決まってご機嫌でしたが、チュイ〜ンという甲高い断末魔と共に「白い粉」を部屋中にまき散らしました。
そうです。「白い粉」とはアルミナとガラスビーズの事です。
紙パック式の掃除機を分解してみると、随分内部まで白い粉で汚染されています。(涙)
それらが一気に排気口から噴出したようで、一瞬部屋に霞がかかりました。どうやら紙パック式掃除機はこの用途には向いていない様です。
どうしようか決まっていませんが、サイクロン式掃除機が有力候補でしょうか・・・
良い案をご存知の方がいらしたら、是非教えて下さい。
e.maxなどのプレスセラミックは埋没材からの掘り出しはほぼサンドブラスターで行います。そのため結構大量に使う事になり、きちんとしたバキュームは必須なのです。
ガラスビーズも以前は専門業者から20Kg単位で購入していました。メリットは価格と通常より細かい粒子の物が入手出来る事でした。でも現在はBSAサクライ製の40μmのガラスビーズを使用しています。価格も他の歯科メーカーの物より安く、粒子もやや細かいのでお薦めです。アルミナも同様で双方3Kgで1680円くらいでした。松風製の半額以下ですね。