clinical case 9

シェードテイク画像についての雑感

先生が勉強会で使うかも・・・との事で詳細は書きませんが50代前半女性のケース。

e.maxで3歯連結、2歯連結の2ブロックにて補綴。

この先生はいつもたくさんの写真を撮って送ってくれますが、シェードガイドを入れたものだけではなく、下記のような様々な情報を含んだものてんこ盛りです。あくまで私個人の雑感です。

 

・顔貌からスマイルラインがわかるもの

模型だけだと咬合平面の傾きがわかりません。また、前歯の出具合の参考になることもあります。よくあるスマイルラインが傾いちゃったケースや歯軸が流れちゃったのはこの辺の情報が足りなかったのでしょうね。

 

・前頭面、咬合面

正面から撮影した口腔内では傾きはわかりません。でも全体の写真があるとどんな雰囲気にするか患者さんの年代とともに指標となります。咬合面観は手間がかかるせいかあまり撮ってもらえません。でも下顎補綴の場合はミラー使わなくても良いので欲しいショットです。意外とエナメルの透明感がわかるのでありがたいです。

 

・現状のテンポラリー、支台歯の色

テンポラリーの参考模型があればなくても良いのですが、結構口腔内に馴染んでいることが多いんですよね。

オールセラミック、ジルコニア補綴の場合は支台歯の色がわかる写真が欲しいですね。模型だとメタルコアが入っていてもわかりません。

 

・色の系統やメーカーの違うシェードガイドを入れてのショット、光の反射を考えての角度違いのもの

シェードガイド1つで1ショットより複数ガイド入れて撮ってもらった方が比較しやすいです。

(例えばA3,A3.5,A4のガイドを個別に3枚撮るよりも、3本入れて1枚撮影)

基本Vitaのクラシカルシェードですが、他社の似たようなシェードのショットがあると明度・彩度の比較検討がしやすいです。

今回のケースではVitaのクラシカルシェードと3Dマスターシェードの2種類でした。

 

・偏光フィルター使用の無反射撮影

なんかよく知らないのですが、諭吉1人では買えない撮影用フィルターがあるそうです。

多分これかな・・・(polar_eyes)

かなり露出アンダーになりますが、反射がほとんど無くて歯牙の内部構造や色の分布がよくわかります。

 

今回のケースでは34枚のショットがありました。

数が多ければ補綴の色が合うということではありませんが、少ないよりは明らかに比較検討できてゴールを認知しやすいです。全ての先生がこんなに送ってきてくれるとありがたいですが、きっと手も回らなくなり病気になりそうです。(笑)

このケースに限らず、いつも繊細で丁寧な先生には感謝です。

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休日でも宅急便の受取りはできると思います。

 

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