先週末に30年来の友人とミニコンサートへ行ってきました。
元々は三栖右嗣(みすゆうじ)の第19回安井賞受賞した『老いる』をWebで見てこれはすごいなぁと思い、ぜひ本物を見に行きたいと計画していました。作品自体は東京国立近代美術館蔵ですが、その習作が川越のヤオコー川越美術館にあるとのこと。日程調整していたらたまたま美術館でのミニコンサートが催されると知り、此れ幸いと聴いてきました。
出演は「Duo Iris」 ヴァイオリスト真野謡子さんとピアニストの後藤加奈さんで、小一時間ほどの演奏でした。
時勢がら人数制限やマスク着用、消毒・検温など主催者側も大変の様でしたが、目の前で演奏される迫力に釘付けとなったひと時でした。その影響からこの1週間は柄にもなく、ネットラジオでクラッシックを聴きながら仕事をしていました。たまには良いものですね。
本来の目的でもある三栖右嗣の作品にも圧倒されてきました。特に70年代の作品が私の好みで、本人もアンドリュー・ワイエスを訪ねたせいか、その影響を受けた作品には想いの力を感じました。
美術館の一角に本人のアトリエを再現したスペースがありました。偶然にも以前私が仕事をしていたところと同じ椅子がおいてありました。スチールケース社のセンサーという椅子ですが色まで同じ。親近感を覚えつつも座っていた人には随分と差があるなぁと、自戒の念を込めて当時の環境に感謝。