相変わらずの遅れ情報ですが東京ビッグサイトでの東京デンタルショーを見に行ってきました。
主な目的は最近の動向を見ること、細かい材料で良さそうなものを探すこと、ivoclar vivadentのブースセミナーに参加することでした。
一時期はレセプトとCAD/CAM機器の出展が華だったように思いますが、今回は随分分散しているように感じました。
もちろんデジタル機器関連が多いことは変わりませんが、他社に比べて特化したものが少なく均質化してきたのかもしれません。
目についたのは3Dプリンターでしょうか。一般工業界から持ってきた感は否めませんが結構な数の出展がありました。
ただ、金属床などのフレームを製作するものは従来法に乗りやすいでしょうけど、かなりの数を一定期間にこなさないと難しいでしょうし、現状ではあまり人員・時短対策にはならないように思いました。
上の画像は株式会社データ・デザインのHPにあったものですが、これをみるとデジタルツールのメディカル関連のウエイトがかなり大きいように見えます。
スキャンするものの材質が複合(歯牙、歯肉、金属、セラミック、レジン)していること、透明感のある材質(加えて唾液)だということなど、歯科での応用は難しいのでしょうが、今後も諸問題(時短、人手不足)を鑑みるに切り離せない技術となるのでしょうね。
それらの展示の中に以前から見てみたかったpeek材の義歯がありました。
射出形成とCAD/CAMで成型することができ、接着も可能?と聞いていたのでジルコニアより義歯に応用しやすいのではないかと思っていました。
実物を模型から外して触ってみると・・・うぅ〜ん微妙。身近な素材ではABS樹脂みたいな感じ。硬質なプラスティック感が強いですが結構たわみます。このままで金属床と置き換えるのは無理そうな感じがしました。
細かい材料では研磨用のポイントをいくつか見つけました。
結局は日常一番使うポイントで安くて良いものはないか?というところに落ち着いてしまうんでしょうか。
Webのカタログでは各1本40円、50円ですが、当日いただいたパンフでは42円、52円でした。
お買い得だと思ったのは山八歯材工業株式会社の「メタルロック」です。
標準価格の6000円だったら微妙ですが、限定の3000円なら色々含めアリだなと思います。
他社は5mlで4〜6000円ですが、8mlで6000円なので技工所に優しいです。
ivoclar vivadentのブースセミナーではIris Dental Laboratorioの鈴木淳先生のお話を聴きました。
e.maxの各手法の注意点や材料の選択基準などについて話されましたが、自分の経験則から思っていたことと符合することが多く、間違ってはいなかったんだなぁとホッとしました。
お土産にネックストラップとピンズ、ボールペンを頂き、またivoclarグッズ増えました。(笑)
コソッと「IvoSmile」なるコンサルテーションアプリも出ていたので弄ってみましたが、これまた微妙なアプリでした。
美容整形のコンサルで「Ulike」を使うようなものでしょうか。
初めてのコンサルテーションでイメージ膨らます程度なら良いのですが、これと同じように・・・と送られてきたらビビります。
ちなみに「Ulike」は桑田真澄さんの息子さんで、モデルとして活躍しているmattさんが使っているとテレビで紹介していました。
「Ulike」にはポーズガイドもあって、それに合わせて自撮りしていじってみました。
こりゃ美容整形でも無理だわ〜(笑)