コーヌス義歯の支台、コアだけやり直しのケースです。
脱落やカリエスなどで、義歯・内冠はそのまま使用してコアだけ製作することがたまにあります。
今回もその類で、義歯に戻した内冠内面にレジンを入れて大まかなトレーにしていただきました。写真の印象ポストは折れて行方不明になってしまったので短いですが、元々は長く綺麗に印象が採れていました。ポストがきちんと印象できるようにレジンを入れるだけですので、トリミングしてガバガバのレジンで構いません。
外冠に内冠を戻す際には、外冠内面の汚れは綺麗にしておいてください。結構プラークなど溜まっている場合があります。
義歯に内冠を戻した状態でシリコン印象材をレジン部に盛り、義歯を口腔内へ戻して印象採得します。
印象した内冠を義歯から外すには、鉗子などで義歯を保持し、その鉗子のヒンジあたりを内冠の抜ける方向から棒などでカンカンカン!と叩きます。
ポロっと外れますのでどこか行かないように注意してください。
その印象内冠をそのまま送っていただければOKです。
その印象を元にポスト部分と内冠部分の模型を製作します。
模型に製作したコアと内冠を戻し、上下模型を合わせるとピッタリになるようコアを製作します。
ただ、ポスト部分、内冠とコア部分のセメント浮き上がりを考慮しますので、ややルーズなフィットにしています。
セット時には外冠内面にワセリンなど塗布し、内冠を納めた状態で口腔内へセットしてください。バラバラだと位置がずれてしまいます。
文章にすると複雑なように感じるかもしれませんが、事前にご相談いただければサポートいたします!