clinical case 6

clinical case 5と同じ先生の症例です。

20代男性のケースですが結婚式を控えており、時間的な余裕がなく一発勝負となりました。

 

外傷で破折・失活しファイバーコアが入った状態ですが、テトラサイクリン?なのか暗い色だったためホームホワイトニングをしたとのこと。

 

上顎左1は捻転しているが、それほどの捻転にしない範囲で形態を作って欲しいとの指示。

う〜ん、前回の失敗があるのでより慎重に進めなければとイヤな汗が・・・しかも前回より難易度のハードルが上がっているような気もする。

撮影されたシェードガイドのタブはC1、C2のショットとC3、C4の個別ショット。

C系統のケースってあまり出ないのは技工士なら知ってますよね。

色調がグレーなのか、透明度が高くて暗くなりグレーに見えるのか判断が難しいです。

変色歯だとD系統が一般的ですが、ホワイトニングの効果かエナメルが結構白い・・・

熟考の上、A2のインゴットでプレス。歯頸部はC4に近いのでステインで色を出す予定。

オーバージェットがあまりない咬合状態であり舌面の形態を探ると、もともと対称捻転だったのではないかと思われました。

画像左の舌面観に咬合接触エリア(赤)と陶材の境界線(緑)を入れてみました。

唇側は陶材を築盛しますが、咬合接触エリアはなるべくe.maxの素地を持ってくるようにしています。破折やチップへの対抗策なのですがどうでしょうか。

舌面形態は咬合によりかなりの範囲が作られるので、捻転を修正するとどうしても切縁が短くなりがちになります。

まぁその辺は違和感の少なくなるように調整してみますが・・・

 

前歯部補綴では大抵のケースで、ワックスのガム模型を製作して豊隆をチェックしています。

シリコンのガムよりも個人的にわかりやすいです。溶かして再利用するため、先生方は知る由も無いのですが・・・

「セット後、セメント除去後の写真なので、歯肉は赤く、他の歯は乾燥気味と思われます。」との事でしたが、セット時の写真をメールでいただきました。

結果はどうあれありがたいことです。

 

「結婚披露宴では笑顔を振りまいてくれるものと想像します。」と先生からスマッシュヒットの一言。苦労が報われたようで安堵いたしました。

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