ファイバーコアが装着されたe.max補綴のケース。
撮影されたシェードガイドのタブはA3とB3だが、口腔内のカラーはかなりバラバラだ。
上顎右側1の透明感と白い縞。右側2のエナメルは結構白い。
補綴されたMBはA2~A3。下顎1はなんだか暗い。
上顎右側1に合わせる予定だが、画像とにらめっこしていると目がチカチカする・・・
既存のMBや下顎1の感じからも、上顎右側1は結構透明感のあるアンバー系のエナメルではないかと予測。
シェードガイドA3よりもやや暗く色味が濃いが、D系統の色なんじゃないかと思ってD3のインゴットでプレスしました。
いま思えばこれが大きな間違いだったのですが、どうも下顎1の色味に引っ張られて・・・
試適の状態を見るとかなり暗い。orz
一番近いのは案の定、下顎1でした。皆さんにご迷惑をかけて申し訳ないのですが、これじゃセットできませんよねぇ。
ベースの色味が違いすぎるので、削って陶材盛り直しでは修正できないと判断。
A2のインゴットで再プレス!
なんとかこれで合格点をいただくことができました。
(画像の左側が1回目のD3、右側が2回目のA2。)
結局、はじめに目がチカチカしていたのが尾を引き、目標である色を見誤ったのが敗因かなと。
セットした後の写真はいただけない事が多いのですが、結果はどうあれ見せていただけると今後のケースの参考になります。
医院によって撮影機材も違いますし、撮影時に選択するシェードタブも正直偏りがあります。上手に脳内で色変換するのには、トライアンドエラーで数をこなすしかないのかもしれませんね。