昨年2月に「白い粉」というタイトルで、サンドブラスター用のバキュームについて書きました。
四苦八苦し現在は落ち着いておりますが、気になる方もいらっしゃるようなので顛末を記録しておこうと思います。
写真は一代目紙パック掃除機です。
モーターまで分解して清掃してみましたが、どうにも内部まで汚染されていて再起不能でした。二代目をどうするか悩みましたが、サイクロン式を試してみようと自宅にあった掃除機を暫定的に繋いでみました。(下写真の左)
サイクロン式はゴミ捨ても容易で、微細な粉塵も吸引力が変わらず集塵できると期待していました。でも結果はバツ。透明なカップのすき間から結構粉がもれてきます。あとサイクロンとモーターの間にスポンジフィルターがありますが、すき間からモーターへ粉塵が流れ込んでしまっているようでした。
自宅で使っているぶんには細かい粉塵のようなゴミまでとれてスゴイと思っていたのですが、40ミクロンのビーズと細かい埋没材の粉塵には対処できない結果となりました。
そこでより高性能な紙パック式掃除機をオークションで購入しました。(上写真中央)
ちょっと古いものでしたが、研究所で使われるレベルのフィルターと静穏性に期待しました。Electroluxのオキシジェン Z5954という機種です。手元リモコンも赤外線式でホースから外して操作が出来たので便利です。また、紙パックはフタをして脱着できるので、交換時に粉塵がもれる事が無いのも利点です。
が、ひと月後には上写真右のようになりました。(涙)
高い紙パックをだましだまし使っていたら穴が開いてしまったようで、モーターまで汚染です。修理できるかとメーカーに問い合わせたところ、古い機種なので修理は出来ないが割引料金で新機種の購入が出来るとのこと。新機種はよりグレートな最新紙パックになっているらしい。価格.COMの最安値よりも安かったので新品交換しました。
エルゴスリーEET510という機種です。
左写真は現状です。
やはりサンドブラスターに掃除機は向いていないという結論に達しました。
紙パックで漏れも無く調子イイのですが、交換頻度が高くて経済的ではありません。結局技工机で使用していた東京技研のハンディーラボ2をブラスターに接続し、机に掃除機を繋げました。
掃除機の電源は手元スイッチでON/OFFし、吸引力の選択はホースのスイッチを使っています。ホースの固定はホームセンターにあった雨樋用の樹脂パーツを流用しています。すでに1年半くらい使用していますが、特に不具合は出ていません。紙パックは5ヶ月に1度くらい交換していますが、フタができてそのまま金属回収業者へ出せますので不満はないです。紙パックといっても紙だけではなく、スポンジ状のフィルターも介在しているようです。以前使ったことのあるKAVOやFreudingの技工机についていたバキュームフィルターに似ています。
不満を挙げるとすれば、排気音は静かな方だと思いますが排気熱が結構あります。長時間使用していると足下がムワッと熱気に包まれます。
まぁやはり理想的には技研のハンディラボが一番イイですね。