巷にはたくさんの種類の石膏があります。
歯科医院では何を基準に選択しているのでしょうか?色、価格、膨張率、だれかのお薦めでしょうか。
作業模型は超硬石膏、対合歯は硬石膏、参考模型は普通石膏といった感じが建前上浸透しているように思います。
精度に拘っている医院では、対合歯も超硬石膏を流してくれるところもありますが稀です。
やはり作業用模型と対合歯の膨張率は合わせられたらイイなと思います。逆に膨張率の違う上下顎できちんと咬むのでしょうか?
一般的な超硬石膏の膨張率は0.08%前後、硬石膏は0.2%前後です。
ですので対合歯に流す硬石膏を超硬石膏と同じ膨張率の物に変えていただければ当ラボとしてはありがたいのです。 えっ!すべて硬石膏!?うぅ〜ん。もっと硬い方がいいかな・・・
下記サイトに黒田昌彦先生が詳細に記されたpdfがあります。
http://www.gcdental.co.jp/watching/pdf/116_2.pdf
それから、寒天・アルジネート印象材に流す石膏はなるべく早く硬化させたほうが、諸々の問題点から良いと思います。超硬石膏、硬石膏共にファストタイプをお薦めします。
今まで使われている石膏の価格と低膨張石膏の納入価がわからないのではっきりしませんが、3kg単位で数百円の違いだと思います。一度ご自身の環境で調べてみて下さい。
韓国製の安価な石膏もありますが、使用した感じでは判断するのが微妙なところですね。
何となく製品が不均一な印象を持ちました。まぁ天然素材だから仕方ない面もあるのでしょう。
ちなみに当方が推奨する石膏は下記製品です。(寒天・アルジネート印象へ流す)
超硬石膏 ジーシー社製 ニューフジロック ファストセット
硬石膏 ジーシー社製 ニュープラストーン2 LE ファストセット
これに普通石膏を合わせた3種類あれば、歯科医院では充分だと思います。
義歯修理や咬合採得・コア採得にも必要であればキサンタノ(即時硬化性の印象用石膏)、