手持ちの咬合器が10種類くらいバラバラにありますが、どれを義歯のメインに使おうかと検討していました。
雲台にうまく収まるのが条件ですが、突起が出ていたり1組しか無かったり、スプリットのシステムが複雑だったり・・・
となかなか決定打がありませんでした。
結局ハノーとデンタータスのマウンティングプレートが多数あり、共用出来なくもないのでまずはコレで!と決めました。
でもいざ使おうとしたらガタガタなんです。(涙)
学校卒業以来なので、古くなったグリスやワックスかすがこびり付き動かない部分あるし、金属は変色して黒い・・・
模型を咬合器装着したら今日の仕事は終わりと思っていたのに、つい分解しちゃいました。深夜なのに・・・
写真左側が磨いたもの。右が黒いやつ。
パックマンみたいな部品は顆頭球のスロットですが、すごい精度で枠に収まっていました。CAD/CAMなんて無い時代のものですし、日本の下町職人みたいな人がつくったんでしょうか。良い仕事してますね。
グリスは自転車用のシマノのプレミアムグリスを使用。決してCRC5-56とかはいかんです。
精度の高い鍵穴なんかにも使っちゃいかんと聞いた事かあります。油にゴミが付着して大変な事になるようです。実際私の母が新築マンションの鍵穴にシュッとひと吹きして交換になりました。でもシマノも微妙か・・・
見違えるように生き返った咬合器を、ウットリと眺めいじくり回す・・・
指に出来た傷と剥けた皮がズキズキする。でも満足感でそれすら心地よい。爪も真っ黒でたくさん働いた気になる。さあ仕事は終わった。もう遅いし寝よう!
って、模型を咬合器装着するの忘れてた。